2012年12月16日日曜日

台湾公演計画会議





13年9月の台北国立音楽堂での私のコンサートへの相談と関西観光に、台湾リコーダー界の
大御所のミンチョン・ウー氏が来阪され、大阪で色々打ち合わせをしてきました。

そもそも以前に製作家の竹山宏之氏に彼をご紹介頂いたのが縁で、去年台北で演奏をし、
それをご拝聴された上、幸い気に入って頂いた、というのが今回のプロセスです。

日本を代表する製作家の竹山氏あっての事ですので、ご尽力に賜り平身低頭です。
先鞭をつける、道を切り開く、と自ら諸外国に赴き、いつも満身創痍になられるお姿は
よく目にしますが、全く凄い事だと思います。

おかげで大阪を訪れる外国人関係者の増加たるや近年著しいのはご存知の通りですが、
全てはおひとりのご尽力なのです。私なぞには無理・・・。
今までに様々な世界の奏者、製作家をご紹介頂きました。


詳細はともかく、台湾公演がいよいよ現実味をおびて来た訳で、当然種々な要求をされます。


公演を行うに辺り、楽曲を決定せねばならず、その中の共演楽曲はリハーサルをせねば
ならず、必要書類や宣材写真からパスポート内容から英語プロフィールに至るまで結構大変。

こういうプランでは相手が日本に来られてのリハーサルに対して、こちらが出向くリハーサルも
敢行します。正式に台湾政府にも認可される結構大層な会になっているようです。



8月と9月初頭は妻共々、台湾に軟禁状態になり、しかも期間中にはリコーダーセミナーをご希望。
いわく3時間+3時間を×2日=12時間のものをと・・・まぁ長いんです。

台湾人の学校教員が受講生に多いとの事と、レジメ書類は必要な国民とのことで、
私が秘書的なお願いをしている特定のお弟子さんが、彼から「私」を叱咤激励をするように
言われておりましたw。頑張ります。

確かに完璧主義な私はやりがいのある仕事への着手は熟考するため遅い傾向に
ありますので、みなさんよくおわかりです。




来日翌日の私とのディスカス日はミンチョンさんの誕生日でしたので、アンリュウのスタッフや
お弟子達で囲んでハッピータイムを。まだ52だそうです。




要は、英語でレジメを作成。相手が台湾語に翻訳。配布予定。
セミナーは私は英語で行い、それをミンチョン氏が同時通訳、というあんばいです。

中国語こそちんぷんかんぷんですが、レベルは高くないとはいえ英語のコミュニケーションには
抵抗がありませんので、小学時や大学院での外国生活が仕事に結びついて良かったと思います。


最近はバロックに食傷気味な傾向らしく、だからといって現代音楽はもう結構。
丁度ジャズやラテンやというビート音楽、或はインプロビゼーションに趣味が向く傾向に
あるとの事。
理路整然と追い抜かれて行く我が国なのに、抜き打ち的に必要とされるのは不思議な感覚です。


まぁ日本で地味でニッチな事をしていたら、たまたま台湾では次はこいつや!
と、くいつかれた感じでしょうか?




遅咲きではないですが、日本でバロックを軸にジャズも20年超えでジャズメンとやり続けてきて、
初めてその成果を発揮出来そうで、少しばかり嬉しく思います。
不思議と日本ではお声がかかりませんでしたので。


何より、国際交流や弟子を含めた包括的アジアのリコーダーの発展に少なからず寄与する
責務は全うしなければなりませんし、少なくともやりがいのある仕事でしょう。
相手の若手とこちらのお弟子も将来的に友好的素敵な関係になるように可能な限り
寄与していくつもりです。

台湾。韓国は50少し過ぎの方が大御所、しかも若手育成に相当真剣です。
10年後を見据えればアドバンテージは近隣諸国に必ずあります。
また、ハナシを聞いているとよくアンテナを張ってはりますね。


まぁ、日台関係を悪くはしないように13年はやりがいのある年にしたいと。



そういえば南方の高雄(カオジュン)でもコンサートがあるかもしれないのです。



関西人らしいハナシを追加するとすれば、

LCCで片道5千円!!込みこみで片道一万数千円。フライトタイムは2時間半。

これを思うと東海道新幹線の新大阪~東京間は大変高価であると。
しかもホテルや食時など、台湾の平均物価は約三分の一です。




2012年12月10日月曜日

ジャズを楽しみませんか:ガナッシュリコーダーアンサンブルと共に




そもそもの立案は、プロと一緒に、月並みでは無い音楽を一緒に演奏してみませんか?
という、
学生時代にプロの先生方と吹いてみたい~と少なからず感じた小さな希望への逆転の発想で
始めた企画でした。


先日開催した「ジャズを楽しみませんか」はガナッシュリコーダーアンサンブルのメンバーの発案で
遂行したもので、非常に熱心でお上手な愛好家の方々と共に、グレン・ミラーのイン・ザ・ムード
を楽しみました。



愛好家の方々にも悲喜交々おありでしょうし、比較的ご自分が主体になりたい志向も強い傾向にあり、かつこちらの宣伝ベタ等も相まって、非常に絶妙な人数とパートの相関関係が成立しました。

募集定員に節操がない集まりは好みませんし、そもそも重複しまくるリコーダーのボエ~!
という音色は非常に好きではありませんので、結果おひとりが一パート担当の素敵な
13重奏になりました。






ジャズ音楽も定義は広く、一概には語れるはずもありませんが、今回は典型的な4ビート。

ジャズの機能和声とリズムの合致と歴史、4ビートについて理解をして戴く説明に20分程、
その後に楽しいパート決め。

ネガティブ、ポジティブ、アルト希望、絶対バス~~などなど。


和声、ハーモニー、リズムがクラシックの3要素なら、ジャズのそれは
和声、ハーモニー、ビートと考えればそう遠い音楽ではありません。

なかんずく、バロックに触れたことのある方ならフランスの奏法のビートが裏に回っただけ、
とも言えなくもありません。特に4ビートの音楽がそうです。
まぁ、借りにシャルパンティエやリュリの楽曲を演奏するのとほぼ変わりが無いのです。
それだけにバロック楽曲との演奏解釈に相違は非常に少ないと考えられます。

(逆に、ジャズをジャズっぽくしようとする作為的操作は壮大な違和感が生じる、と感じます)



次回はジャズメンも講師に招き、世界に稀なリコーダーアッセンブリー(集合)?に
したいと思います。(ただ、台湾の方が先になりそうですけど・・・)



何より愛好家のみなさん、メンバーのフォローあっての会でしたが、こちらが一番勉強を
させて戴いた次第です。


心より感謝を致します。






2012年11月28日水曜日

ジャズ合奏講座のご案内 12月8日




台北公演



先日、ケンもホロロに某大学から採用不可通知の連絡がありました。
冷静に考えれば、いままで築き上げた己の道を、不透明な大学職を得たところで、
言わずもがな、何ら生かされる事も、それを生かす能力も相手には無いでしょう。

もう少し笛を吹いておけ、という何かのお告げと、急激に出世欲が失せた次第です。
日本の聚落の微々たる一側面ですかしらね。有能な友人にも多いケースで残念です。


その反面、


今しがた、台北在住の草分け的奏者から、来年

2013年は9月4日(水)に台北ナショナルコンサートホールにて

http://www.ntch.edu.tw/about/show?categoryName=introduction&lang=ja

私と妻への公演招聘連絡が。パスポートナンバー、諸書類まで必要なようです。


どちらかと言うと恬淡(てんたん)で四半世紀関西を中心に黙して虎視眈々とやって来ましたが、
南南西に進路を取り、地元の奏者三名とも共演予定で、少し世界が広がりそうです。
ありがたい事です。

14年には台中の奏者からのジャズ&リコーダー講座を依頼されており、
これは友人と講師二人体制、いわく奏者の観点とジャズレッスンの観点から攻め込む予定です。



学ぼう精神に長けた国民ですので演奏と演目に興味を持ってもらうことには意義があります。
非常にありがたい反面、前半がバロック、後半がジャズ(及びジャズ風作品)の演奏となり、
特に後者は重責です。史上類をみないからだそうです。でしょうね。

レクチャーもご希望ゆえに英語での解説を急遽作成せねばなりません。
面倒な事ですが、まぁ色々まとまって自分にとっても良いことではあります。


何より私の長年のライフワークが近隣の外国で必要とされるのは少しは喜ばしいことです。
結果、今まで日本では上記のような案件での需要は皆無に等しい状態でしたので、
余計に痛感する状態ですね。



去年がワルター・ファン・ハウヴェ(蘭)だっただけに、何とか記憶に残る公演を目指し、
同時に語学をもう少し、と、(お弟子同士を含め)親睦を深めていく予定です。


これを機会に是非お出掛け下さい~なんて。
関空から2時間半で、往復2万程ですから。


2012年11月25日日曜日

to the next generation 2012・11・23




大阪のホットスポット、アンリュウリコーダーフェスにて公演を終えた後のスナップです。



形式はライブコンサートでしたので、舞台上でのチンウェイ君へのインタビューなども含め
進行しました。

まぁ、彼の台湾式?アメリカンジョークには参りました。おかげで会場の雰囲気はとても良くなり、
アンコール最後には全員が専門外の楽器にスイッチして終了。




いつも必ずお越し下さるお客様、お弟子様、そして海外から来日されていた製作者の方々にも
御拝聴頂いたことは意義深きことでした。

日本のお客さんは熱心で、かつ静か過ぎる位に静かだね~とは初来日のチンウェイ君の感想。
一音も聞き逃すまいという考えなのよ、と伝えておきました。確かに静かに御拝聴下さいますよね。

私も経験がありますが、他国ではおそらくこんな楽曲なら途中でも掛け声から歓声(イエ~イ!)などが飛び交うはずなのに~といったところでしょうか。良い経験になったようです。


to the Next Generation 2012 今年は台中からチンウェイさん


to the Next Generation 2011   去年は関東から平尾清治さんでした


打ち上げ親睦パーティには彼の彼女とそのお友達が参加で計7名。

そのお友達は日本語と英語が達者。
彼女は台湾語オンリーと少しの英語。
彼は台湾語と英語。
私は日本語と英語。
メンバーは日本語と少しの英語。

さて、混交する会話に於いて、

日本語で進行すると理解は5名。
英語でややこしい話をすると計3名。
台湾語で話をすると計3名

通訳しまくりのややこしい宴会・・・しかしですよ、これが非常に楽しかったのですね。

最終的に人柄、ですかしらん。


2012年11月23日金曜日

12年の大阪アンリュウリコーダーフェス




アンリュウのリコーダーフェスの初日にお邪魔して来ました。

年々クオリティが上がり続ける竹山さんのリコーダーは言うに及ばず、

韓国からチョさんとお弟子さん、オランダから斎藤さん、東京から平尾清治さんが出展され、
クオリティの高い楽器軍の展示に今日の大阪に凄みを感じた次第です。

そもそも在阪の匠である竹山さんが長年築き上げて来られた匠コネクションであり、
ひたすらそのご尽力には頭が下がるばかりです。

その恩恵に授かるなど、奏者にとっては非常に贅沢な事です。



平尾さんと斎藤さんに様々な楽器の疑問を尋ねました

我々が奏でる音楽の根幹の音を作り上げる方々とのディスカスには興味深いものが
多々あります。

日頃疑問に感じる些細な「製作者の歴史と傾向」的観点をハナシて来ました。



例えば、

オトテールがG管を作ったか否か、

愛用されたフラウトイタリアーノ(G管)の製作記録は当時のイタリアに無い、

ヴェルサイユピッチに対して440Hzのピッチのアルトと415Hzのアルトがどういう楽器であったか

などなど。



平尾、斎藤、竹山、チンウェイ諸氏と


チョさんは帰られたものの、明後日共演する台湾のチンウェイ君も合流して他の皆さんと
晩餐。こういう場合は英語が便利です。


日本人リコーダー製作家の確実に高次元な方々に接し、有意義に過ぎるひとときでした。







2012年11月21日水曜日

匠、結集、大阪の熱い3日間





リコーダー関連諸氏、2012年11月22日~24日。

この木曜からの三日間、オランダ在住は斎藤さん、韓国からチョさん、東京から平尾工房さんなど、世界でプロ奏者御用達のそうそうたるリコーダー制作家の方々が大阪はアンリュウに介します。

演奏では台湾からチンウェイ君が私のコンサートに来演。

在版のプロにはたまりません。
凄い事です。

製作する方々にお会いする機会やアポイントメントをとること自体難しく、
また、様々な情報や単純に楽器の扱い方をお聞きするなど、そう簡単に出来る事ではないだけにですね。


長年のアンリュウフェスは世界では既に結構な噂のようで、
来年の来日予定の製作家も多々との事。


これ全てお一人の在阪製作家の国際交流から生まれし出来事です。
演奏側は無力。


プロやホンモノの愛好家は大集結ですね。
3日間ですが、大阪のホットスポット化にただただリスペクトです。






2012年11月17日土曜日

岡山市芸術祭へ




不肖、私の指導をさせて頂いている愛好家グループの方々の演奏会が、

「岡山市芸術祭」の一部として催されるのですが、その一助をして参ります。





国際試合




来週の大阪、アンリュウ・リコーダーフェスティバルでは海外や海外在住の製作家の方々も
数々お見えになるようです。演奏家と同じ音を作る方々との意見交換は大変刺激的です。

同時に私の楽団「次世代へ」には台湾人のチン・ウェイ君(29)の来日で共演。


主催者側から毎度お声を頂き、己がぴゃぁぴゃぁ~吹いているのも良いのですが、
どんどん包括的に次世代のプロに広げていかないと何もかもが駄目でしょうから、
何かしら考察しみなさんに若手の演奏家を紹介していく、或いは初めてに経験をしてもらう、
という、それは素敵な機会です。


そこで、国際交流にまで至ります。
諸外国の製作家、演奏家と宴会・・・・
こういうときは英語が便利なのですよ。





あまり元気が無く、育成機関やプロの少ない関西ですが、ホットスポットは確実にあるのです。

この22日(木)は物販、23日(金)はセミナー、24(土)は二つのコンサートと、
実は既に海外にも知られるまでに自身で育て上げてこられたアンリュウのホットスタッフの方々
には頭が下がります。とにかく国内に「専門」機関がありませんからねぇ。




演奏家は存外無力です・・・。




http://www.a-rg.jp/



2012年10月26日金曜日

台湾木笛老師、来日来訪来宅




台湾からその第一人者であるミンチョン・ウー先生が都合、我が家へ来宅されました。

昨年夏に台北へ妻と共に(小規模ですが)コンサートにお呼び戴いてからの縁です。



今回は、来年冬に台湾へと我々を招聘を下さる事での打ち合わせです。

その折にあちらのお弟子さんとも共演を、いずれはこちらの仲間やお弟子を連れて~
等、建設的な内容の会合となりました。刺激と享受です。


また、ジャズ系の楽曲演奏に対する「指導法」を教わりに来られた、というのも側面でした。

いわく、君の脳内には色々詰まっているが、それをカタチにして何とか台湾の
リコーダーを愛する者に伝えてもらいたい~という感じです。
教科書を作れと・・・うぅぅ。



第1世代の方でも人的に貪欲であり、全く謙虚な姿には素直に敬意を評す想いです。

私の取り組みを冷静にご覧になっており、その結果台湾で広めたい、伝えたい旨
ですが、ようやく諸外国のプロに評価されるプロになったのでしょうかわたくし~~~。
日本では考えられないだけにとても、斬新、新鮮に感じます。
活性、育てるという概念は特に。日本は不思議だとも・・・。

では、と、こちらもひとりよがりにならぬよう、台湾人受講生の特徴や満足感、観点、
資料作成や提供の必要性等をお聞きしました。少し日本とは異なります。



ミンチョン・ウー先生とセッション




先日(11月共演予定)のチンウェイ君29しかり、
今度出会う(3月来日予定)イー・シン君28しかり、
オランダで大活躍するイー・チャン君20まで

台湾のリコーダー人口や卓越した若者を排出した大貢献者からの直々のコンタクトは、
一時的ならずとも少なくとも光栄な出来事ではありましたでしょうか。

己の語学もそこそこ生かせそうですし、私にとっては暗雲だらけの現状よりは
幾分モチベーションが保てて珍しくポジティブな出来事です。


せっかくなら側面からの勉強にと、側近のお弟子の参加を促し共にセッション、会談、
食事と充実した時間を過ごしました。

次世代の弟子たち同士の交流にも力を入れようと日台で意気投合した次第です。


セッションをば(私も吹いていますよ)



今までの関空のダメぶりが近年のLCCブームによって全く逆転し、
むしろ台北へなどは数千円で移動できる関西空港は、活動の方法論としての台湾では
結構なアドバンテージが生まれたとも考えられます。

現に、ジェット・スター、ピーチ・アヴィエーションが格安で結び、
中華航空、エバー航空、キャセイ航空、日本航空が関空と台北を結んでいるのです。



包括的にアジアを視野に、近未来には今の閉塞感を打破出来ればと策を練る毎日ですが、
策士が策に溺れる事の無きよう、うぬぼれ無きよう、冷静でクレバーなパートナーと
お弟子に、常に第三者のクールな立場で静観していてもらうよう、これも策の一部ですが、
虎視眈々と視野を広げて行こうと思っています。


幸い?相対的な評価や権力より行動の品格を重んじる性格上、決して派手に動き回りませんが、
結果、日台のリコーダー愛好家の皆さんにもいずれは幸せを享受して頂けるよう
前進、精進あるのみです。



2012年10月22日月曜日

フライヤー制作




私のコンサートに関するフライヤーを全面的にお願いしているのが、お弟子の友人であり、
若手デザイナーの


松本那岐さんです。


今旬発売予定の神戸フランクフルトバロックプロジェクトのCDデザインも依頼するのです。



3月のコンサートとCDデザインについて打ち合わせ中




彼女の卓越したセンスが好きで、いつも私の気に入る作品を見事に制作して下さるのです。

他の分野のプロフェッショナルなお話などもお聞きして、共にベストな作品に仕上げていく行程は、確かに芸術分野のおもしろいところかと思います。

共演者、楽器製作等と共にその玄関口のフライヤー制作も共同作業であり同チームという
概念です。

無論、影で支え、動き、叱咤激励を続けてくれる優秀なお弟子連の力も抜きには考えられません。

私の場合、チーム全員が私より若いですが、まだまだ日本は優秀な方々がいる事に安堵しています。
たくさん場が与えられるべきですよね。




しかし、コンサートチラシと演奏のバランスって相対的に比例していると思うんですが、
いかがでしょうか。

格調と品格のバランス。


次回のリコーダーエクスペリエンスはフランスバロック音楽の深層と題して
3月8日に西宮で開催します。

またバロック室内楽のCDをその場で発売出来るよう鋭意努力推進中ですのでお知らせまで。


詳細は近日。







2012年10月19日金曜日

連続性の哲学的原理=地蔵スタイル






昨今、非常に珍しい現象に遭遇、いわく、客演本番中に思いっきり携帯を鳴らされし現実。

しかも音楽的リリシズムの極地の場面、その上、連続2台継続鳴りとは、最早わたしは何か持ってますね。
プロですから演奏には支障は無かったものの、おかげでパート譜の三段は全く覚えていません。

優しさ溢れる己の心は、鳴らした二名の微動だにしない「哲学」に敬意すら覚えました。
確かに仮に静止しようと試みた暁には全聴衆に醜態を晒す事になりかねません。
ならば微動だにせずにおこうと思った事でしょう。地蔵スタイル、とでも言うか。

私のその刹那の想像は次の通りです。
夕食時、子供が帰宅したが夕食がない!冷蔵庫にない!そうだ電話で聞こうと。

①ママにかけた、が出ない。ならばすぐパパに。
②パパにかけた、が出ない。しゃ~ないな~。
③現場で電源を切り忘れていたパパママは硬直状態。

どうやら時代は次のセクションに入りましたね。
要するに、携帯を切るという行為すら忘れるに至ったという。

勿論お二人には悪気は無いことでしょう。


昔は「そうそう携帯切っとこ!」という概念と倫理がありましたが、
もうその概念が危うい。かえってお気の毒でしたわそのお二人。

演目が「古時計」だっただけに、めざまし時計の効果音と思って難曲の難局をなんなく乗り切りましたが、存外拝聴側に回った時にやりそうなので皆さんご注意あれ!


2012年10月10日水曜日

セミナーの通訳




前述の前日、チンウェイ君を先生に迎え、リコーダーセミナーが開催されました。
大阪はアンリュウリコーダーギャラリーの主催、ご尽力によるものです。


綿密な打ち合わせを

初心者安心コース90分とアドバンスドコース120分の2クラス。

6年間ボストンのニューイングランド音楽院で学んだ彼のポテンシャルは相当に高いものです。
そもそも賢者で優しい人柄、尚かつ経験抱負で明朗快活。




私 「久しぶりやなぁ~ダイエットに成功してるやん!」

彼 「あははははは!100キロだぜ~!」




ボストンと言えばバークリー音楽院も含みジャズ学習環境も、またバロック時代に
既に欧州から文化が移っていた都市ですので、現在でも行事が盛んに行われ、
留学中は非常に多くの音楽を学んだとの事でした。

台湾人というよりはもうアメリカ人。
しかも時刻を正確に守ります・・・。



あくまでも通訳と補助ですが、彼の教授法は私も刺激を受けました


目からウロコの事項が多く、私の20も年下とは思えぬ安定感のある指導には非常に
感心させられました。


現在は台中で独立して頑張っているとのこと。

今後のコーポレートが楽しみです。


2012年10月8日月曜日

日台独 In 韓



在阪の製作家、竹山氏を慕う諸外国の製作家や演奏家は非常に多く、今週末にもタケヤマホールで台湾のチンウェイ君のリコーダーセミナーが行われると同時に、偶然ドイツからリコーダー製作家のローマー氏が訪れました。
何より、イベントを主催される竹山氏のご尽力により、近年の大阪と諸外国は相互に大変建設的です。全体を見渡せる能力を備えた関係者は私の知る限り唯一無二で(残念ながら)他には存在しません。曰く、市場の成長ポテンシャルの中心を担って下さっていることになります。

さて、件のチンウェイ君。若干29にして、堂々と、しかしクールに、そしてあくまでも自分を出さず、
生徒の個性を引き出す教授術はお見事でした!

不肖、わたくしが通訳をつとめ、初心者クラスとアドヴァンスドクラスのセミナーを行いました。


確かにまだ有名ではない若者かもしれませんが、実は我々がただ知らないだけで、近隣では物凄いスピードでリコーダーを取り巻く環境が変化しています。特に台湾は我が比ではありません。

国力や世代交代、次世代育成不足はアジアでトップクラスの凋落。これは超現実です。
ローマー氏の顧客は韓国に多くいるとのこと。若くて欧米留学者は台湾にゴマンといるとのこと。
香港にも優秀な若手がいるとの事。可及的速やかに手を打たねばなりませぬっ!





ドイツのローマー氏と竹山氏親子、私のお弟子数名とで英語の飛び交う韓国料理の宴会の写真
をご覧下さい。箸使いのトップはローマー氏でした。


竹山氏親子(製作) ローマー氏(製作:独) チンウェイリン(演奏:台湾) 秋山(講習の通訳)




翌日は来月24日に出演させて頂く大阪はアンリュウでのフェスティバルに備え、リハーサルを。

様々な議論や方法論について話を交わしながら同じベクトルを感じ確信を得た次第です。
彼が私にとって今後重要な人物になることは間違いないでしょう。(既に約8年の付き合いですが)



ベースの木村氏とチンウェイ君がジャズでの議論中



事実、私の若いお弟子を諸外国へ、と可能性は広がるよう窓口になってもらえるよう確実な
コーポレーションを取り付けました。



テクニックは勿論、人間性はお人柄にせよ、ジャズの演奏法まで一朝一夕ではなく、
既に習得しており、尚かつ大変な独立心と決断力には頭が下がりました。
いわゆる実力なき権力は嫌いだと
全ては「音楽」という点も同意。
若いのにたいしたものです。


深田さんと相談中、ネクスト・ジェネレーションを見守るわたくし



彼の友人、知り合いが世界に散らばっており、も早「死に体」(←言い過ぎか?)と化した日本の
音楽大学環境を飛び越してホンモノを学ぶ環境を愛するお弟子に提供出来れば幸せに思います。


6時間のリハーサルの後はタイ料理に。昨日は韓国料理・・・。辛いのは苦手なのですが。
非常に嫌煙派な我々は店探しに苦労するのです。日本に禁煙居酒屋ってのがあれば良いですが。


チェンバロ担当の秋山麻子さん撮影によりメンバーズ




私の表情が明るくないように見えますが、頭脳の疲労、タイ料理が苦手(と店に行ってから気付いたため)によるものです。あしからず。


11月24日、アンリュウでの公演。是非、ご検討下さい。 



2012年9月30日日曜日

アンリュウリコーダーフェス



大阪はアンリュウのリコーダーフェスティバルのご案内を致します。





種々様々なイベントの中、私たちは以下のプランです。

次世代の若手をご拝聴、育成を含め、是非御一考、御拝聴下さいますようにお願い申し上げます。




To The Next Genaration Special Live  (one hour program) 

at Anryu Rec Fes  24/Nov/2012


~~PERSONAL~~

Ching Wai Lin, Chie Fukada ,Shigeru Akiyama (Recorder)
Asako Akiyama (Cembalo)
Tomoyuki Kimura (Woodbass)

チン ウェイ リン、 深田智英、秋山 滋 (リコーダー) 
秋山麻子 (チェンバロ)、木村知之 (ウッドベース)





~~PROGRAM~~

J.B.Loeillet de Gant : Sonata for 2 Rec a-minor
ルイエ:二本のリコーダーのためのソナタイ短調 

A.Scarlatti : Sonata for 3 Rec & B.C
スカルラッティ:三本のリコーダーと通奏低音のためのソナタ

H.Purcell : Chaconne from The fairy queen
パーセル:シャコンヌ (妖精の女王より)

Ching wei  Solo  (チンウェイ・ソロ)

C-Blues Improvisation (秋山&木村)

etc...






2012年9月24日月曜日

リコーダーのレッスン




リコーダーが密かなブームと聞きました。


私は懐疑的ですし、必ず去るのがブームの歴史とロジックですので実に恐ろしいハナシです。

楽器業界はさておき、なかんずく演奏側、教授側は現状がよろしいかと。



しかし、御興味をお持ちで正当な演奏家の「先生」の(私はしておりませんが)レッスンを
お探しの場合は、




アンリュウリコーダーギャラリー
http://www.a-rg.jp/mailform.php


財前奈緒子
http://fbec.blog.fc2.com/


深田智英
http://ameblo.jp/chie-fukata/


など、お問い合わせ下さい。
ご参考までに。






2012年9月16日日曜日

通訳をば



台湾人の若手奏者チンウェイ・リン君(27)が来阪し、合奏セミナーを展開します。


ボストンで長年専門教育を受け、非常に士気が高く、意志も強いが温和な人物です。
ままありがちな我が我がというタイプとは対峙した人格です。自信があるのでしょう。


今回は側面からのお手伝いとして合奏指導の「通訳」を致します。
広義な意味で将来、アジアが一体になって行ったら良いですね。






大阪はアンリュウさんの孤軍奮闘状態でワールドワイドに相当刺激的です。

11月には非常に珍しいリコーダーフェスティバスも開催されます。




2012年9月14日金曜日

ペッツォルトの箱型バスリコーダー by クーナス




専門の方は重々ご承知の事でしょうが、掲載の楽器は復活したペッツォルトのバスリコーダです。




指の感覚は言わずもがな、最近復活間もない製品を購入し先般の大阪でのコンサートでブルースを吹いてご紹介を致しました。

サミングには慣れが必要ですが、いろいろな種類の音色が奏でられ、随分に楽です。




ご紹介まで



2012年9月11日火曜日

身内の本のご紹介




極めて個人的かつ身内的ながら、私の義理の弟?(妹の夫)が作家なのですが、
この度、新聞で紹介された新刊の記事がありますので、ここに掲載します。







わたしのお弟子に「江戸くん」と「ちえちゃん」がいるのですが、極めて偶然かと。




BAND 「to the next generation 」 2012




この秋、大阪のあるフェスティバルにて演奏枠の招聘を頂戴し、昨年に続いて私の「次の世代へ」バンド

TO THE NEXT GENERATION

の公演を致します。

詳細及び全貌は主催者様の情報公開予定に併せて同期掲載致しますが、
今回は私のみの関連公演の切り取りで部分で。


文字通り、「次の世代に引き継ぐ」というベクトルがこのバンドのロジックであり、
昨年も東京の平尾清治氏を招いて多くのお客様にお楽しみ喝采を頂きました。


ピアノ 秋山麻子は正確には「チェンバロ」です。


今回も中堅で四半世紀越しの私のブレーンでベテランメンバー(木村氏、麻子氏)のバックで、
私(中堅)とこれからを託さなばならない20代の弟子の深田智英、
台湾からチンウェイ・リンを招聘し、バロックと現代をライブ形式でお届けする予定です。

チンウェイは相当前に彼がボストンのニューイングランド音楽院で学んでいる時に、製作の匠
竹山宏之氏のご紹介で知り合いました。当時から意気投合したものです。人柄もシャイではなく、
関西人には合うかもしれません。

明朗快活でテンションもモチベーションも高く、日本では今回がデビューながら今後の我々大阪の
若手を世界へと誘ってくれる持ち前のポジティヴさがあります。


バロックを勉強する、演奏するのは当然、次なる一歩を踏み出すにはふさわしい人物として、
何より人選した次第です。キャラクターも素晴らしい。リスペクト精神にも長けています。



少子高齢化、高度経済成長、バブル経験も結構。
しかし、完全に世代交代に失敗した我が国は次なる一歩はASIAしかないかと思います。

LCCの台頭をバックに来日或いは遠征予定の今後の我々の展開の一部を是非ご拝聴下さい。

今や移動は東京より台北が安い時代です。航空業界がもたらす人の流れは結びつきにも変化を
もたらします。(私も別件で、リサイタルを妻と共に台北のトップの方から来秋に招聘されました)


詳細は近日公開許可の後に掲載致します。
ご拝聴戴ければ幸いです。










2012年9月8日土曜日

第32回 西日本リコーダーコンクール




2012年9月8日(土)

兵庫県尼崎市、あましんアルカイックホールオクトにて、

第32回リコーダーコンクールが開催され、
その審査員を務めて参りました。






私がお世話になり、既に10余年になりますが、主催側のご尽力と
毎回参加下さる方々の演奏は、リコーダーの原点をみる想いで
いつも素晴らしいと思います。

今回も変わらず、各団体それぞれに
それはそれは素敵な演奏を聴かせて下さいました。



近年、特に「一般の部」に於いて、どんどん新しい風が送り込まれているようで、
ある種の時代の変わり目を感じつつも、今後の事を思えば即ちこの楽器を愛する方々が
少なくとも減ってはいないという現実であり、大変嬉しく思っています。



いずれにせよ



そっとずっと続いていきますよう。



2012年9月6日木曜日

ガナッシュリコーダーアンサンブル公演を終了




先日(2012年8月25日)、大阪梅田はホテル阪急インターナショナルのチャペルにて、
ガナッシュリコーダーアンサンブルの公演を終えました。







秋山 滋  深田智英  財前奈緒子  木戸麻衣子  木村知之



メンバーと共に約二年に及び虎視眈々?或いは着々と準備を進めて来ました。
リコーダーのメンバーは私の元でリコーダーを学ぶ上級者です。
それぞれに高いスキルがあり、演奏しており、教えており、です。

個人的主観に於いては、「リリシズム」こそリコーダーアンサンブルの極意と感じていますが、
それには高いスキルと集中力に加えて、作品や奏者に寄せるリスペクトがとても重要なファクター
となるでしょう。それでいて「通る音」を演奏出来る能力を身につけるのは半端なことでは
ありません。奥が深い楽器だと思います。メンバーは大変なおもいで臨んだ事と思います。




一方、サウンドにメリハリを作り、かつ楽しいリズムを生かす演奏もあってしかるべきでしょう。
今回はその役割を友人の木村氏のコントトラバスに託し、恐らく世界初となるリコーダーアンサンブルとコントラバスによるパフォーマンスをご提供したコンサートになったように思います。

あくまでも大事に、そして多大な拍手によりご拝聴頂いたお客様のおかげで、メンバー各々が
フルに実力を発揮出来たひとときとなった事は、今後の我々の活動に於いて高いモチーベーションとなったのは紛れもない事実です。

ご来場頂い皆さまには心より感謝をお申し上げます。

併せて、竹山木管楽器さま、アンリュウリコーダーギャラリーさま、アロマフランス株式会社さま
にはご協賛を頂き、また、高い集中力で側面をさせてくれた若いスタッフにも深く感謝を致します。



ビート感満載の楽曲を演奏中♪




浄書担当:福盛君  アレンジ担当:木村氏  総務:秋山


さて、友人である木村知之氏アレンジによるリコーダーとコントラバスによる「ふるさと」は
ご拝聴頂いた通りですが、20年来の長年の結びつきを自分たちのひとつのカタチにせんと、

この度、秋山&木村プロジェクト(AKP)をこの度設立致しました。

猛烈な勉強と市場調査を行い、リコーダー譜面のレパートりーを増加させるプロジェクトです。
アンサンブルあり、ソロとピアノ伴奏あり、トリオあり・・・。



市場は日本よりはむしろ東南アジアから欧州、米国へ、というベクトルです。

実際的にはある種の自転車操業になりそうですが、これまた適材適所有能なお弟子の皆さんや普段から支えて下さる様々な方々を強力を得て、特に「日本古謡」の素晴らしさを軸にして世界の愛好家にも興味をお持ち頂けるように譜面を作りあげていくつもりです。


第一巻は近日完成予定です。


ガナッシュリコーダーアンサンブルと共にどうぞAKPもご贔屓によろしくお願い致します。