2013年3月31日日曜日

来台予定香港人多数



桜満開の今日この頃。

優雅な時間など過ごす間も無く、小商人は仕事をしております・・・


前記、セミナーのシュミレーションを台湾へ招聘下さる先生に対して
私の秘書役のお弟子さんを含め、妻と実際に本日行いました。


行動力のある先生ですので、北海道やら東京やらへ視察、偵察を
繰り返し、日本のみならず中国本土や韓国まで出掛けるそうです。
最後は大阪でホッとするのだそうですよ。






須らく台湾国のリコーダー関係者に何かを出来ないか、というテーマを軸に
活動を展開し、演奏もですが、プロデュース面での力量スキルも高い方です。


大阪と言えばタケヤマリコーダーであり、奏者は皆目ご存知無い旨。
不詳わたくしのみ。

なんでも、先般行われた東京のリコーダーコンクールで感じたそうです。
なぜ、大阪、京都から一団体も出場していないのか?
と問われ、回答に窮しました。
まぁ皆目知りませんが、何かアンタッチャブルな事情があるのでしょうか。
皆目知りませんが。逆にその不自然さを放置するのはなぜか、と。

私は演奏家であり、プロやその卵を指導するものの、愛好家の指導者メインでは無いだけに、
関わりが全くない教育者達の会のようなので、門外漢ですが、確かに大阪という日本第二の都市から何ら団体や個人がエントリーしていない事実は理解しがたい事かもしれません。

北海道の演奏は、沖縄の特徴は、と情報を教えてくれました。

妙な事です。

結局は不甲斐ないより、何らかの先人のそういう構図だろうと思います。
大体、東京リコーダー云々で台湾の団体が受けている時点で「東京」って
妙なネーミングだという話はよく聞きます。確かにねぇ。大阪よりはカッコイイですか。

閑話休題




こちらの受講生には香港から興味のある香港大学の学生十数名がそのために
来台するそうです。楽しそうです。香港は何度も行っていますから話も合うでしょう。

リコーダーに新しい何かを積極的に求める姿勢は今やアジアの中では、
紛れもなく台湾がトップのようで、若手の欧州留学組も多いとのこと。

まぁ、若手育成を怠り、完全に抜かれた日本も、何とかスペシャリティのある分野では
生き残るべく努力が必要だと奮闘しつつ、レジュメのクオリティを上げつつ頑張ります。
あとにお弟子が続くようにしたいですね。



フランスバロックとジャズの関係性

ビートとスイングとは

ペンタトニックスケール

マイナーペンタトニックスケール

ブルーノートで即興を

ドリアンスケールでのクールジャス




こういう展開です。


如何ですか8月に台北で (・◇・)






2013年3月30日土曜日

シュミレーション




今夏のセミナーのシュミレーションを行います。
台北で3時間を3日間連続という進行内容に変更。




どちらかと言うと演奏会の方が楽でしょう。
第二国語で指導し続けなければなりませんから大変。
しかも専門家や地元の指導者集団、との事です。


私自身はあくまでも盛期バロックが専門分野であり、
ジャズはそのフランス様式の延長ですので、
ジャズ専門の友人から事前に適切な問題点、指導要領を
レッスン、アドバイスしてもらい、レジュメを作成した訳です。

この時点で非常に勉強になりました。



今日は招聘を下さる台湾の先生が来宅され、実際的な
セミナーのシュミレーションを行います。

こちらが作成した英文のレジュメでシュミレーションを行い、
彼が持ち帰って中文を添え、「英中」のセミナーペーパーが
作成され、それに基づいて進行されるわけです。

多分、アメリカ等では既にあるのでしょうが、
少なくともアジアでは今まで無かったであろう分野のセミナーだけに
今後の展開も楽しみですが、それだけ労力を伴います。
あちらも最先端な訳で未知数でしょうから不安もあるでしょうね。


いずれにせよ、
士気の高い国民に教える行為は、存分にやりがいがあります。






2013年3月28日木曜日

長堀




長堀リコーダー倶楽部は定員になりましたので、
ご応募を締め切らせて戴きます。

御興味を戴き、嬉しく思います。



2013年3月25日月曜日

NRC AKP



前記の続きです、



長堀リコーダー倶楽部は残り1席でご応募を締め切ります。

↑定員になりましたので締め切りました(3月末時点)



ギックリは今日整体で治します。

↑今回はなかなか厄介です(3月末時点)




12月14日神戸にて「ガナッシュ・リコーダーアンサンブル」(5名)+木村知之(ベース)にて
第2回定期公演を開催します。

その際、AKPで出版されているであろう作品群(未来完了)も数曲、演奏(と販売)を致しますので、
リコーダー合奏に洗練されたアレンジをご要望の方には、是非お出かけを戴きたく思います。








2013年3月23日土曜日

ニュース3題




★ニュースで長堀倶楽部



前記、火曜のアンリュウリコーダー倶楽部アンサンブルコース廃止と同時に
「長堀リコーダー倶楽部」の募集中ですが、あと数名の方で終了となります。

ご考察中の方は今一度早期にご検討を下さいますよう、あらためて特色を記載します。


☆定員になりましたのでご応募を締め切りました(3月末時点)↑



3回で一楽曲を作り上げていきます。

吹き散らかす会などではありません。丁寧に音楽作りをして行きます。音色重視と申しますか。

故にあまりお上手でなくとも、みなさんで協力し、共に美しく音楽を練り上げてゆきます。

わたしなどでも大丈夫かしら?大丈夫です。むしろお越し下さい。
逆に自信過剰気味な傾向の方は不適合かもしれません。

1回ごとのご参加でも可能です。
パートに必ずもう一名のメンバーが配置されます。一パート最低2名、最大3名です。

要するに、孤独感はありませんし、お休みされても楽曲は成り立ちます。
逆にアルトが6人、なんて個人のアイデンティティ崩壊などの事象も起こりません。

数名のプロ演奏家も参加しますので、色々と皆様のお手伝いをし、また、
恐らく音がキュッと引き締まり、充実することと思います。

個人攻撃はありません。そもそも当方の性格上出来ません。

などなど。

追加:大阪はアンリュウ・リコーダー・ギャラリーにて「ド初心者教室」が4月から開講され、
    私が講師を担当します。全く始めての方が対象(或いは、教え方を学びたい方)です。
    http://www.a-rg.jp/lesson.php




★ニュースAKP


これも以前にお知らせした、リコーダーアンサンブル譜面制作プロジェクトのAKPについて、


今日、ようやく印刷の最終局面に差し掛かりました。

近日、日本の名楽曲を、おしゃれなサウンドで制作された第1巻が発売なります。

諸外国への輸出を前提にして制作をしていますので、必然的に敢えてインディーズとして
自主制作し販売店は非常に限定されますが、詳細は発売後にお知らせします。

全国有名書店にてお買い求め戴けないわけです。

既に、第2巻も制作済み、です。

第3巻の楽曲を選定中です。

これに伴い、

12月に神戸にて「ガナッシュ・リコーダーアンサンブル」でコンサートを開催します。

日本古謡をリコーダーの新しいサウンドで世界に、がその側面にもあります。




★ニュース腰痛

昨日のギックリ腰・・・ボルタレンすら効かず(・・;)、コルセットで今日の打ち合わせと
夏の台湾用セミナーにジャズ理論のレッスンをジャズメンに受講。
レジメが完成間近かです。
ジャズメンがフランスバロックに共通性を見出した話は私の逆で面白いものです。

日本で需要がないのが勿体無いとは思いますが、まぁ求められないのは現状です。
たしかに保守的で古風。わからん事を流す傾向ですか。

「ジャズ風」は好きで適当に教える人がいてそれで良いのだろう、という。
わからん理由を嫌い、で済ますとか。
何より、ジャズを本格的に吹く意欲とそもそも教師がおりません。フルートは存外ノーマルですが。

例えば、チャーりー・パーカーは題材に出来ません、し向きません。たて笛では技術が無理。
ならば、モードジャズで入っていくのです。ドリアンスケールで。
ブルーノートも理解しやすいアプローチなんですが。

こういう説明も行うわけです。
まぁ自ら頭脳流出をして来ます。


閑話休題・・・。



ボルタレンをロキソニンに変えて、明日は妻の門下生の発表会の司会とお手伝い等、
日々自転車操業で奔走しています。




2013年3月13日水曜日

ご感想に敬服




先日のコンサートについて、色々なご感想やご意見を頂戴する期間中です。

いつも思うのが、御拝聴(以下、聴き方)の方法が多様であることです。



こちらもプロですし、プロ生活24年ともなれば、それなりのロジックと美学は構築され、
アマチュアのアンケートよろしく、褒めて欲しい、などというレベルでは到底ありません。
演奏はこちらの問題ゆえ譲れぬにせよ、その皆さんの「聴き方」には興味津々です。





初めて聴いてリコーダーって本当は音色の綺麗な楽器なんですね~という素直な
ご感想から始まり、


リコーダーを愛好しているだけに、その指使い(クロスフィンガリング)が興味深い、
(自分なら出来ないし、もっと指を上げてしまいバタバタしてブサイクになる)


フランスバロック独自のトリルやパンセを始めとした装飾の細かい過ぎるえげつなさ、
及び、古典調律の意味。
(↑これは金管の専門家の方々が複数人)


様式と形式について作曲家の対比とプログラミングについて、(これは作曲家の方)、


よく長時間、大きい楽器でソロを吹いていられますねぇ(見た目に大きいD管テナー)、



胃、肺、は大丈夫ですか?(^^;




とても嬉しく思います。ありがとうございます。





反面、は~ん? もありますよ当然 ・"(>0<)"・

一知半解な主観のゴリ押しをしてくる人。
こういうのを一言居士(いちげんこじ)と言い、これもその人がよく勉強し、活躍していれば、
それなりに納得したいのですが、大抵は遺憾千万ですw。とほほ。




いずれにせよ、毎回深みが出るよう精進し、恐らく第4回を来年に開催致します。



敬具







2013年3月10日日曜日

緊張の先にあるもの




先般、第3回目、バロックリコーダーエクスペリエンス「フランスバロック音楽の深層」を
無事に終了致しました。(兵庫県西宮市甲東園)


まずは、お越し戴いたお客様に御礼を申し上げます。
誠にありがとうございました。






3年を経て、徐々にお越しを戴ける方々が微増の傾向にある事が、私には非常に感慨深く
感じます。また、その中でもとりわけ若いゼネレーションが増えつつあるのも嬉しく思います。


バロックと言えど、多様ですので、テレマン、ヘンデル、バッハなどの演奏とは種々対極にある
作品群がフランス盛期にあると言えます。またその専門技術と演奏法、音程感は上記のそれと
全く異なります。


作品の音楽構成や音楽史上重要な人物であっても、有名か無名か、という辺はプランニング上、
確かに重要なのは承知の上、バロックを現場で学び、育てる役目にもある側の人間として、
少なくとも継続の覚悟は致している次第です。


本番でご説明した通り、オトテール、クープラン等の至高の芸術作品は一朝一夕の仕上げは
不可能であり、なかんずくフィンガリングやビート、様式感、音程の微減微増、イントネーション等、
ようやるわ、という程に熟成するものなだけに、また今回は415ヘルツにヤングでの調律であり、
去年は414.5ヘルツでバロッティという選択でしたが、これがプログラムの調性やリコーダーの
「くせ」の点でも楽曲調整上とても重要なのです。
平均律などは概念には毛頭ありません。吹奏楽団ならまだしも室内楽では非常に美しくない
ためです。


素敵な品を沢頂きました



人間としての緊張は当然のこと、今回はストイックに過ぎ、少々気持ちが悪くなってしまったという
軽い事件が起こりました。舞台上に於ける当方の事象です。

例えば、重い3拍子の楽曲の裏拍で使用される跳躍のあとの「シ」の四分音符を、
メインで使用した比較的新しいヴォイスフルートで、いかに適切音程、音量で鳴らすか、
等がその側面です。

あくまでも音楽的な問題であり、楽器的に逃げるわけにもいかず、孤高の空間に何回か
差し掛かったものです。なんでこんなにシンドいのか。

身体を自由に動かして、適当に吹き散らかせばリコーダーなどは楽勝な楽器なんですが、
終始一貫をバーバーバーバー笛を吹くのが非常に嫌いな傾向(特に他楽器の専門家)の方、
数名からのご支持は、それは報われた瞬間でありました。

フランスバロックの作品は、古楽にしか出来ない不便ゆえの高等技術の矛盾と成立でしょうか。
キーが助けてくれない原始的なハードを持ち合わせた楽器に技術で如何に高貴な作品に
音楽的に向かい合うか、という事でしょう。


ゲネの風景



手前味噌をお許し下されば、他楽器の専門家の方々に、
「こんな専門的なバロックがかんさいで聴けるようになったなんて~」というお言葉を
頂戴した折には、報われた気がしました。

国内で言えばトウキョウとの相対的な層の薄さでしょうか。
本場でも勉強経験者の激的な少なさも、関係は無きにしも、でしょう。

また、いくら研究し、練習したところで、お越し戴けないわ、他分野の専門家にも参照に
されないようでは、心も折れ、辞めてしまうことでしょう。


それだけに、このシリーズもたかだか3年ですが、頑固にド専門をお伝えして来て
良かったのかと思います。



何より、意志が薄弱になりそうなわたしを

叱咤激励してくれる若きプロの士気の高いお弟子の皆さん、
いつも足繁くお通い戴くお客様、
愛好家のお弟子の皆さん、

そして
高次元でスキルの高い通奏低音のふたりの共演者、
私の細かい微妙な要求にプロとして応えてくれる楽器製作や調律の匠の方々、

全ての方々の協力があっての事だと、そして、つくづく自分では何も出来ない、と
皆さんに深く感謝をしている次第です。

ありがとうございました。










2013年3月5日火曜日

8日のプログラムを掲載します






第二回までで、ジャック・マルタン・オトテールの作品2.及び作品5.のほとんどの楽曲を
演奏してきました。今回、三年目で作品2の5を演奏し、残すところ実に一曲になります。

芸術性の高い作品は、噛めば噛むほど味が出る食品、ではないですが、同じ曲でも一年経てば
解釈が深まり、客観性も増します。ですので、昨年に演奏したものも当然含みます。
また、それゆえに一気にガツガツと全作品吹き散らかすように取り組む等は出来ない訳です。

今回はヴォイス・フルート(D管テナー)とテナー・リコーダーのみを使用し、前半に「これは知っている!」とおっしゃって戴けるよう、フランス風組曲で構成されたバッハのエアー(アリア)も含めつつ、最後のクープランのコンセールへと時代を進んでゆきます。



バッハ、クープラン共に、比較的優遇された環境、一族が音楽家という共通項目があります。
しかし、何より、現在に至るリコーダーという楽器、並びに作品を作り上げたオトテールという
人物の作品、そしてフランス・バロックのしっかりと構成された形式、優美な様式や美しい響きを
お楽しみ下さい。







2013年3月2日土曜日

あと数日




3月8日、この数日に迫り来るフランスバロックの演奏会。

レパートリーが非常に狭い部類の音楽家に入るわたくしのライフワークですが、
ひたすら練り上げる事においては一朝一夕のそれの対極にあろうかと思います。

幸い、悲観的にならずに済むご反響を頂戴しており、それだけになかんずく
自身のモチベーションも上がり、前記した極上柘植の楽器も相まって、
至福と言われるひとときを関西でも味わって戴けるよう尽力中です。

ただ、作品群は非常に極上な品揃いですが、オトテールやマスなどの作曲家名は、
少々マニアックに思われるかもしれません。当時は当然ノーマルだったのですが、
須らく、バロックの真髄に迫る魅力溢れる「専門店」と思って戴ければ幸いです。


お越し戴ける方々、心よりお待ちしています。