2012年10月26日金曜日

台湾木笛老師、来日来訪来宅




台湾からその第一人者であるミンチョン・ウー先生が都合、我が家へ来宅されました。

昨年夏に台北へ妻と共に(小規模ですが)コンサートにお呼び戴いてからの縁です。



今回は、来年冬に台湾へと我々を招聘を下さる事での打ち合わせです。

その折にあちらのお弟子さんとも共演を、いずれはこちらの仲間やお弟子を連れて~
等、建設的な内容の会合となりました。刺激と享受です。


また、ジャズ系の楽曲演奏に対する「指導法」を教わりに来られた、というのも側面でした。

いわく、君の脳内には色々詰まっているが、それをカタチにして何とか台湾の
リコーダーを愛する者に伝えてもらいたい~という感じです。
教科書を作れと・・・うぅぅ。



第1世代の方でも人的に貪欲であり、全く謙虚な姿には素直に敬意を評す想いです。

私の取り組みを冷静にご覧になっており、その結果台湾で広めたい、伝えたい旨
ですが、ようやく諸外国のプロに評価されるプロになったのでしょうかわたくし~~~。
日本では考えられないだけにとても、斬新、新鮮に感じます。
活性、育てるという概念は特に。日本は不思議だとも・・・。

では、と、こちらもひとりよがりにならぬよう、台湾人受講生の特徴や満足感、観点、
資料作成や提供の必要性等をお聞きしました。少し日本とは異なります。



ミンチョン・ウー先生とセッション




先日(11月共演予定)のチンウェイ君29しかり、
今度出会う(3月来日予定)イー・シン君28しかり、
オランダで大活躍するイー・チャン君20まで

台湾のリコーダー人口や卓越した若者を排出した大貢献者からの直々のコンタクトは、
一時的ならずとも少なくとも光栄な出来事ではありましたでしょうか。

己の語学もそこそこ生かせそうですし、私にとっては暗雲だらけの現状よりは
幾分モチベーションが保てて珍しくポジティブな出来事です。


せっかくなら側面からの勉強にと、側近のお弟子の参加を促し共にセッション、会談、
食事と充実した時間を過ごしました。

次世代の弟子たち同士の交流にも力を入れようと日台で意気投合した次第です。


セッションをば(私も吹いていますよ)



今までの関空のダメぶりが近年のLCCブームによって全く逆転し、
むしろ台北へなどは数千円で移動できる関西空港は、活動の方法論としての台湾では
結構なアドバンテージが生まれたとも考えられます。

現に、ジェット・スター、ピーチ・アヴィエーションが格安で結び、
中華航空、エバー航空、キャセイ航空、日本航空が関空と台北を結んでいるのです。



包括的にアジアを視野に、近未来には今の閉塞感を打破出来ればと策を練る毎日ですが、
策士が策に溺れる事の無きよう、うぬぼれ無きよう、冷静でクレバーなパートナーと
お弟子に、常に第三者のクールな立場で静観していてもらうよう、これも策の一部ですが、
虎視眈々と視野を広げて行こうと思っています。


幸い?相対的な評価や権力より行動の品格を重んじる性格上、決して派手に動き回りませんが、
結果、日台のリコーダー愛好家の皆さんにもいずれは幸せを享受して頂けるよう
前進、精進あるのみです。



2012年10月22日月曜日

フライヤー制作




私のコンサートに関するフライヤーを全面的にお願いしているのが、お弟子の友人であり、
若手デザイナーの


松本那岐さんです。


今旬発売予定の神戸フランクフルトバロックプロジェクトのCDデザインも依頼するのです。



3月のコンサートとCDデザインについて打ち合わせ中




彼女の卓越したセンスが好きで、いつも私の気に入る作品を見事に制作して下さるのです。

他の分野のプロフェッショナルなお話などもお聞きして、共にベストな作品に仕上げていく行程は、確かに芸術分野のおもしろいところかと思います。

共演者、楽器製作等と共にその玄関口のフライヤー制作も共同作業であり同チームという
概念です。

無論、影で支え、動き、叱咤激励を続けてくれる優秀なお弟子連の力も抜きには考えられません。

私の場合、チーム全員が私より若いですが、まだまだ日本は優秀な方々がいる事に安堵しています。
たくさん場が与えられるべきですよね。




しかし、コンサートチラシと演奏のバランスって相対的に比例していると思うんですが、
いかがでしょうか。

格調と品格のバランス。


次回のリコーダーエクスペリエンスはフランスバロック音楽の深層と題して
3月8日に西宮で開催します。

またバロック室内楽のCDをその場で発売出来るよう鋭意努力推進中ですのでお知らせまで。


詳細は近日。







2012年10月19日金曜日

連続性の哲学的原理=地蔵スタイル






昨今、非常に珍しい現象に遭遇、いわく、客演本番中に思いっきり携帯を鳴らされし現実。

しかも音楽的リリシズムの極地の場面、その上、連続2台継続鳴りとは、最早わたしは何か持ってますね。
プロですから演奏には支障は無かったものの、おかげでパート譜の三段は全く覚えていません。

優しさ溢れる己の心は、鳴らした二名の微動だにしない「哲学」に敬意すら覚えました。
確かに仮に静止しようと試みた暁には全聴衆に醜態を晒す事になりかねません。
ならば微動だにせずにおこうと思った事でしょう。地蔵スタイル、とでも言うか。

私のその刹那の想像は次の通りです。
夕食時、子供が帰宅したが夕食がない!冷蔵庫にない!そうだ電話で聞こうと。

①ママにかけた、が出ない。ならばすぐパパに。
②パパにかけた、が出ない。しゃ~ないな~。
③現場で電源を切り忘れていたパパママは硬直状態。

どうやら時代は次のセクションに入りましたね。
要するに、携帯を切るという行為すら忘れるに至ったという。

勿論お二人には悪気は無いことでしょう。


昔は「そうそう携帯切っとこ!」という概念と倫理がありましたが、
もうその概念が危うい。かえってお気の毒でしたわそのお二人。

演目が「古時計」だっただけに、めざまし時計の効果音と思って難曲の難局をなんなく乗り切りましたが、存外拝聴側に回った時にやりそうなので皆さんご注意あれ!


2012年10月10日水曜日

セミナーの通訳




前述の前日、チンウェイ君を先生に迎え、リコーダーセミナーが開催されました。
大阪はアンリュウリコーダーギャラリーの主催、ご尽力によるものです。


綿密な打ち合わせを

初心者安心コース90分とアドバンスドコース120分の2クラス。

6年間ボストンのニューイングランド音楽院で学んだ彼のポテンシャルは相当に高いものです。
そもそも賢者で優しい人柄、尚かつ経験抱負で明朗快活。




私 「久しぶりやなぁ~ダイエットに成功してるやん!」

彼 「あははははは!100キロだぜ~!」




ボストンと言えばバークリー音楽院も含みジャズ学習環境も、またバロック時代に
既に欧州から文化が移っていた都市ですので、現在でも行事が盛んに行われ、
留学中は非常に多くの音楽を学んだとの事でした。

台湾人というよりはもうアメリカ人。
しかも時刻を正確に守ります・・・。



あくまでも通訳と補助ですが、彼の教授法は私も刺激を受けました


目からウロコの事項が多く、私の20も年下とは思えぬ安定感のある指導には非常に
感心させられました。


現在は台中で独立して頑張っているとのこと。

今後のコーポレートが楽しみです。


2012年10月8日月曜日

日台独 In 韓



在阪の製作家、竹山氏を慕う諸外国の製作家や演奏家は非常に多く、今週末にもタケヤマホールで台湾のチンウェイ君のリコーダーセミナーが行われると同時に、偶然ドイツからリコーダー製作家のローマー氏が訪れました。
何より、イベントを主催される竹山氏のご尽力により、近年の大阪と諸外国は相互に大変建設的です。全体を見渡せる能力を備えた関係者は私の知る限り唯一無二で(残念ながら)他には存在しません。曰く、市場の成長ポテンシャルの中心を担って下さっていることになります。

さて、件のチンウェイ君。若干29にして、堂々と、しかしクールに、そしてあくまでも自分を出さず、
生徒の個性を引き出す教授術はお見事でした!

不肖、わたくしが通訳をつとめ、初心者クラスとアドヴァンスドクラスのセミナーを行いました。


確かにまだ有名ではない若者かもしれませんが、実は我々がただ知らないだけで、近隣では物凄いスピードでリコーダーを取り巻く環境が変化しています。特に台湾は我が比ではありません。

国力や世代交代、次世代育成不足はアジアでトップクラスの凋落。これは超現実です。
ローマー氏の顧客は韓国に多くいるとのこと。若くて欧米留学者は台湾にゴマンといるとのこと。
香港にも優秀な若手がいるとの事。可及的速やかに手を打たねばなりませぬっ!





ドイツのローマー氏と竹山氏親子、私のお弟子数名とで英語の飛び交う韓国料理の宴会の写真
をご覧下さい。箸使いのトップはローマー氏でした。


竹山氏親子(製作) ローマー氏(製作:独) チンウェイリン(演奏:台湾) 秋山(講習の通訳)




翌日は来月24日に出演させて頂く大阪はアンリュウでのフェスティバルに備え、リハーサルを。

様々な議論や方法論について話を交わしながら同じベクトルを感じ確信を得た次第です。
彼が私にとって今後重要な人物になることは間違いないでしょう。(既に約8年の付き合いですが)



ベースの木村氏とチンウェイ君がジャズでの議論中



事実、私の若いお弟子を諸外国へ、と可能性は広がるよう窓口になってもらえるよう確実な
コーポレーションを取り付けました。



テクニックは勿論、人間性はお人柄にせよ、ジャズの演奏法まで一朝一夕ではなく、
既に習得しており、尚かつ大変な独立心と決断力には頭が下がりました。
いわゆる実力なき権力は嫌いだと
全ては「音楽」という点も同意。
若いのにたいしたものです。


深田さんと相談中、ネクスト・ジェネレーションを見守るわたくし



彼の友人、知り合いが世界に散らばっており、も早「死に体」(←言い過ぎか?)と化した日本の
音楽大学環境を飛び越してホンモノを学ぶ環境を愛するお弟子に提供出来れば幸せに思います。


6時間のリハーサルの後はタイ料理に。昨日は韓国料理・・・。辛いのは苦手なのですが。
非常に嫌煙派な我々は店探しに苦労するのです。日本に禁煙居酒屋ってのがあれば良いですが。


チェンバロ担当の秋山麻子さん撮影によりメンバーズ




私の表情が明るくないように見えますが、頭脳の疲労、タイ料理が苦手(と店に行ってから気付いたため)によるものです。あしからず。


11月24日、アンリュウでの公演。是非、ご検討下さい。