2013年6月7日金曜日

コレギウム・ヴォカーレ&シャンゼリゼ管弦楽団 西宮公演



   フィリップ・ヘルヴェッヘ指揮 Philippe Herreweghe


コレギウム・ヴォカーレ(ゲント) 
Collegium Vocale Gent


 シャンゼリゼ管弦楽団
   Orchestre  des Champs-Élysées






これは聴いておかないと、という訳で上記のコンサートに出向きました。

西宮在住で西宮にある兵庫県芸術文化センターに来てくれますので、自転車でふらっと
行ける辺りは様々なアドバンテージがありましょう。
ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、パリ管なども自転車で可能です。


さて、さすがに古楽関係者や趣味の方にはヘルヴェッヘの存在はかなり大きいと思います。
特に、コレギウム・ヴォカーレの古楽合唱の地位たるや世界有数であることは疑いありません。

最近のCDなどから得る幅の広すぎるレパートリーには少々不信感(主観)を持っておりましたが、
モーツァルトのレクイエムを聴かせてくれるわけですから、行くことにしたのでした、

全て主観ですので、絶大なファンの方には面目ないですが、何もそこまでノン・ヴィヴラートを
徹底せんでも、とういうぐらいの徹底ぶり。多分、ピッチはa=430で名前からすると煌びやか、
雅な感じを持っていたのですが、どちらかと言うと原点主義?に思えました。
飽きる時があります。

合唱はそれでも天上的な美しさで、特にソプラノが入り込んでくるフレーズでの美しさには
震えました。

勿論、非常にクオリティはハイレベルであり、オケ個々に非常にテクニックがあります。

セオリー通りのレクイエム後のアンコールはアヴェ・ベルム・コルプスで、まぁ素晴らしい事でした。




主観ですが、指揮はお上手ではありません。出だしで両手がくるくる廻るので開始がずれる、
非常に繊細なモーツァルトのオーケストレーションのピアノッシモでも1stヴァイオリンの入りが
雑、ティンパニがズレズレなど。管弦楽法の理解に不満がないとは言えません。

合唱指揮者のイメージも無きにしもありませんが、少なくともコンチェルト・ヴォカーレの秀逸な
演奏に比すと、相対的にオケ自体はまだ掌握しきれていないと・・・かは、いうべきでは無いの
でしょうか。

勿論、コンサート全体は非常に上等であり、満足出来るものだった事は事実です。
しかし、相当ガラガラなのが関西な感じでした。無名というより平日の19時西宮のせいでしょうか。

尤も、どうしても行きたいコンサートがあれば「何とかなる」はずですから、やはり知名度でしょうか。



個人的には前日から地方に前入りして午前に一公演、午後に一公演の私には珍しい
学校公演を終え、新しいタイヤですっ飛ばして帰宅して、シャワーをして、自転車をして
駆けつけたもんです。



先日のキースやブリュッヘンに続くだけに、単純に相対感を語るのは良くないでしょうが、
前記のアンサンブルはもう日本に来ない分、それでもまだ将来性のあるこの楽団で総勢
80名近いモーツェルトを生で聴くことが出来た事は、良き体験になりました。




そういえば、どなたもにお会いしませんでした。