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2年前の訪台で気に入って戴いてから2年。去年のワルター・ファン・ハウヴェに続き、
今年は私の年なのだそうである。光栄な事だが、現代曲や西洋人によるバロック、
ありがちなリコーダー大合奏には実は国民はもう辟易なそうで、それがゆえに、不詳
わたしにお役がまわってきたという事である。
確かに20年ジャズをジャズメンと共に演奏して来た妙なリコーダー奏者など
世界に存在しないわけで、よくぞ招聘して下さったものだ。
それだけに普通に対し、食傷気味な台湾全土と香港からの奏者や生徒、学校の
先生型の申し込みは今回殺到したとのこと。
日本との差異はもう莫大だが、それも日本らしい。
発想自体が無いのだから仕方ない。
わたしも自分からは売り込まないのでこんな事は生涯行われないだろう。
また日本人にはどうやら理解出来ないようだ。バロックと同じなんだが。
朝7時起床。
タクシーで会場に向う。20分少々で渋滞とは逆向きにすんなり到着。結構だった。
タクシーの運転手が日本語で「ありがとう」と言ってくれる。嬉しいではないか。しかも安価。
会場は立派なKHSという音楽会社のビルで、非常に綺麗な研修室。
早めに到着したため、ゆっくりと準備に入る。
国民性とは関係ないだろうが遅刻も多い。こちらはその分、仕事が減るのでこれも結構。
休憩10分もトイレ行列で25分になり、結構。
まぁ、約束時間が読めない事には慣れてきた。
セミナー室の壁三面には見たことのない程の長さのホワイトボードで恐れ入る。
しかし、大変ありがたい。言葉のリスクはこれでかなりカバー出来るはずだ。
KHSという会社のボスを紹介され、ご挨拶をする。
同じく香港のヘンリー・フォーさんにもお会いしてご挨拶。
秋の大阪でのフェスの話になりかけたものの、彼が「今は大変でしょうから、
後ほどまたお話しましょう」と気遣ってくれる。とてもお人柄な方。
フェイスブックで私の師匠:フィリップ・ピケとも知り合いだと判明し嬉しかった、と話した。
現在、開始6分前という状態だが、まだ20人くらいしか揃っていない。
国民性というか、おそらく数分押す気がする。
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現実的な展開を予想して最後に練り込む |
今日はバロックとジャズの相関性、共通性、歴史について話し、
フランスバロックのシャルパンティエの作品をバロックからジャズに変えていく作戦だ。
いかに同じ芸術的要素が共通しているかを知ってもらう。解離性をとにかく払拭し、身近に楽しく
作品に触れて貰うことはいらぬ誤解を解くのに必要である。
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とにかくイントネーション豊かに英語を展開するとみなさんに伝わる。 |
しかし、己のどこまで言語中枢が回転するかが未知である。緊張こそしないが、
ドキドキだがワクワクする。とにかく知らないアジアの人達だし、やりがいがある。
非凡な出来事が存外暮らしの中では少ないが、こういう事は自分のスキル向上に役立つと思う。
(講義前に記載)
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今日は62名。うち3名は香港から来台。 |
全体にこちらが考えていたより、相当なリコーダー的スキルは高かった事が驚きである。
それなりのセミナーだろうし、それの受講希望者なのだから当然だろうが、よく理解をし、
実践も出来る方々の集まりだった。恐るべし台湾である。
ただ、まだまだバロック音楽の基礎的知識や指導、各時代の形式、様式、ビート感などの
知識には欠けるため、そこにはまだ余地があるように思う。結構いい加減で吹きたいように
吹くという悪しき習慣。からだのくねらせもいけない。
明日は今日のCブルースを発展させ、ブルーノートを上昇、下降使用。
ビバップジャズから一転、モードジャズについて解説、展開をする。
前夜に猛勉強中である。
3キロ痩せました。
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