2013年8月1日木曜日

台湾若手パワー




訪台の次の午後からは、9月のコンサートのリハーサル。

ここは、ミンチョン先生とその生徒のイー・シン君(29)とヤオ・ティン君(16)というメンバー。



とにかくここにも明るい未来がありました。
イー・シン君は他楽器もハイスキルでこなし、音楽的繋がりで仕事を順調にこなしているそうです。

一方のヤオ・ティン君は最近に台湾トップの高校に合格。その中の更にハイクラスを目指すそうで、リハのあとは塾に飛んで行きました・・・。

ところで、彼の父は配送会社の社長、母が重役というボンボン!

特にお父様は以前お会いした時にもお話をし、ご馳走をしてくださったのですが、自分の進んだ会社社会を絶対に息子に歩ませたくない、と、息子の芸術家への道をとにかく支援しているとのこと。

直接、社長室に招かれビジネスマンの良くない点をご説明下さいました。理解と造詣が深く、幸せに思いますが、質素で成金との付き合いもしていないそうです。息子は環境抜群なれど、お父様からは少々プレッシャーがかかるでしょうか。しかし、息子を幸せにしたいというロジックが明確で、それが息子にも生かされているのでお話に聞き入りました。

私が両親に色々と感謝せねばなりませんねw


イー・シン君&ヤオ・ティン君


その後、歓迎の宴をして下さったのですが、そこには2年前に知り合ったイー・チャン君も
同席してくれました。彼はアムステルダムの王立音楽院3回生で、帰省中。2年前の台北や
去年のアムスで会った時よりも、洗練され鍛えられた感じがし、もはや風格までが出ていました。


イー・シン君とイー・チャン君、ミンチョン先生

今や飛ぶ鳥落とす勢いのオランダのリコーダー大合奏団のロイヤル・ウィンドについて
取材してみました。

ざっと明かすと、数プログラムを全て暗譜。土日に7時間の練習を毎月。本番前はもっと・・・。
勿論、彼自身は自分の古楽としてのリコーダーも学び、通奏低音やバロックスタディやらで大変な
はずです。実際、非常にタイトな生活だと言っていました。更に音楽学を学びに進学予定だそう。

イー・チャンのお父様も中華航空の重役で、息子の芸術家への道を支援されています。
夕食もご一緒下さいました。私がエアライン・マニアゆえに、それぞれのフラッグシップ、
台湾の中華航空の上昇気流と日本の日本航空の聚落について取材もしました。
詳細は伏せますが、中華航空は今や大阪に週70便ですから凄い成長です。
(カーゴは今ひとつですなっ、だそうです)



とにかくスキルとモチベーションはハンパ無く、吸収する力まで備えていますからリコーダーの未来は非常に明るい気がしました。そういう若者を育てる環境を作った事実には素直に敬意です。

しかも日本からの奏者を招聘して共演させ、経験を積ませるわけです。
こちらも、彼らとは近日でもグループを組めるでしょう。
私の新しいCDも喜んで聴いてくれるようでした。作っておいて良かったという事はこれからもありそうです。
とにかく本番が楽しみな、充実したリハーサルでした。





何より少々消極的だった妻が「英語を喋ろうと、し始めた」のも興味深い事です。

私の通訳を拒んだり、逆に、相手の目を見て名詞と動詞で喋りなはれ!と指導するなど。
とても良い傾向です。鍵盤ではなかなか世界にまで出れないでしょうから更に勉強しないとですね。
要は喋れないと相手にされませんし、確かに喋れない人には話しかけませんわ、こちらも。

私のいない楽曲は通訳しませんから~w



しっかし、この2年ばかりで街のパワーから清潔度から何から何までスキルアップしている
台北・・・。


どがんかせんと!