2013年2月24日日曜日

新しい楽器があちらからこちらへ来る日




リコーダーという楽器は、コンマ・ミリ単位で、或いは製作者の経験地や才能、高い技術等、
他の楽器に違わず大変センシティブな品です。

演奏側が扱い方を間違うと、方向性等が全く変わってしまうのは当たり前。
非常に非常に難しいもので、相対的に品のない音になりがちだと思います。
逆に言えば、
安かろう悪かろうスキルの低い楽器は、安く悪い音色を簡単に奏でる事が可能です。



個人的には最低半年~2年で製作側から演奏側に楽器が変わって来ます。
購入して数ヶ月は根比べ、我慢大会で、コンサートに使うことは出来ません。


(但し、意見には個人差あり・・・)


わかりやすく「道具」としてみれば、マイお茶碗やお箸などで例えれば、理解容易でしょうか。
特に備前など、素焼きの焼き物などはそうでしょうかしらん。



で、突然、こちらの言う事をきくようになる「日」、というのもあります。
(気づけば、良い子になっていた楽器もある場合がありますし、結局合わずにさよならも多数。)



3月8日に行うフランス・バロックのコンサートの数回目のリハーサルを敢行した今日、

その日が来ました。

私としてかなり早い7ヶ月程です。通常2年・・・。



coming good!!




ほんの昨夜まで、少々不本意なレスポンス、フイジカルな問題点、不都合な抵抗等があったにも
関わらず、今日のリハーサルで、いきなり私の胸に飛び込んで来ました。
Go!な訳です。


トルコ柘植のヴォイス・フルート(D管テナー)、大変特別な高級品です。