2013年1月14日月曜日

バロック・エクスペリエンス リハーサル




今年3月8日に行う「バロック・リコーダー・エクスペリエンス」のリハーサル風景をば。
今回で三度目のタイトルもオトテールを中心にフランスの盛期バロック音楽の深層に
せまります。






取り組む作品群はとても魅力的なだけに、速戦即決という方法では本来の芸術的な魅力を
引き出す事は不可能ゆえに、愛好家よろしく半年程をかけて毎回取り組んでいるのです。

例えば、楽器指定のソナタや組曲に比して、「コンセール」に対して少人数でどう対処するか。

木管楽器がトップを取り続ける絶対性も無く、例えば、セカンドへの対応も可能、と見出しに
記載されており、ならば、他の楽器がメロディを奏で、木管がオブリガートパートにまわるなど・・・。

楽器も高価な物に新調しましたが、やはりこれもまた当然、速戦即決には自分とリンクし
づらいもので、(平常使用にだいたい2年かかりますが)たかだか笛一本の頭部管の選定にまで
時間と決断が必要なものなのです。(←わたくしの場合は、ですが。)


また、トリル、モルデントの扱いと回数、ディミニューションの適所適切と思われる使用どころ、
全てにハイセンスに仕上げるには軽く病気になりそうな程に神経と労力を使います。

的確かつ妥当な古典調律も、また、0.5ヘルツに至るピッチも全て練って行きます。

20歳前後で猛烈に練習と勉強をしておいて良かったぁ~と思います(正直)。



まぁ、大変っぽいですが、プロですから

当然ですか・・・。



と、言って、私のそれに付き合ってくれるスキルの高い、経験の豊富な音楽家なんて、
非っ常に稀でございまして、共演者、協力者、またお聴き下さる素敵なお客様も含め、
感謝です。

ベストを尽くさんと、既に満身創痍でございます。